オーストラリア産はちみつ専門店ミタミタ抗生物質など農薬を一切使用しないオーストラリアはちみつの専門店

ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナー

●ミタミタの「ちょっとひと息」●

はちみつや養蜂、そしてオーストラリア訪問記などを中心に、いろいろな記事を掲載しています。ティータイムに美味しいミタミタのはちみつを食べながら「ちょっとひと息」という時にご覧下さい。

ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナーでは、はちみつやみつばち、ミタミタはちみつの故郷オーストラリアのお話、店長のオーストラリア訪問記など、ちょっとしたお話を掲載しています。掲載記事は随時更新し、新しい記事が更新された時には、トップページの「Mitta Mitta(ミタミタ)からのお知らせ」欄でご案内します。はちみつや養蜂、そしてオーストラリア(特にメルボルン)にご興味をお持ちの方は、美味しいミタミタはちみつを食べながら、コーヒーブレークの時などお時間のあるときにご覧になってみてくださいね!

オーストラリア産はちみつ専門店ミタミタのちょっとひと息
                                                      撮影用食器協力:ノリタケ

【掲載記事】

 第3回 私の「養蜂の師」エドモンズさんのお宅へ(掲載日:2007/05/11)

 第2回 ゴールドラッシュで栄えた町ビーチワースとヴィクトリア州有数の「グルメ・エリア」ミラワ(掲載日:2007/05/08)

 第1回 ヴィクトリア州北部の美しい町ミタミタへ(掲載日:2007/05/06)

第1回 ヴィクトリア州北部の美しい町ミタミタへ(掲載日:2007/05/06)

ヴィクトリア州北部に位置する小さくて可愛らしい町ミタミタ

はじめに: ミタミタのウェブサイトで、はちみつやミツバチ、そしてオーストラリアのことについて情報発信出来ればと思い、ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナーを設けました。記念すべき第1回目から第4回目までの記事は、「スピードが命」のインターネットの時代にちょっと古いお話で気が引けるのですが、今年の2月にオーストラリア出張した時に訪れたミタミタの町や、養蜂体験のことなどについて書きたいと思います。今回は第1回目。ミタミタの町についてです。

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Mitta Mitta (ミタミタ)という名前を、ヴィクトリア州北部にあるミタミタと言う町の名前から取ったということは、「Mitta Mittaってどういう意味?」のページに記載の通りですが、この町は、私がまだメルボルンに住んでいる頃、今から15年ほど前のイースターの休暇中に、NSW州とビクトリア州のアルプス国立公園周辺を旅行した時に訪れた町です。その時には、訪れたというよりサッと通り過ぎただけだったのですが、本当に小さくて可愛らしい町で何故かこのミタミタという町と名前が気に入り、その後ずっとこの町のことが私の頭の中に残っていました。オーストラリアのはちみつの輸入販売を始める時に、ブランド名を何にするべきか色々と考えたのですが、オーストラリアの言葉、出来ればアボリジニの言葉で何か良い名前がないかとあれこれ考えている時にミタミタのことを思い出し、この町の名前を使うことにしました。短い名前で覚え易く、またこれから販売しようとするはちみつのクリーンなイメージにもぴったりだったので、この名前が思い浮かんだ時は、「こんなにピッタリの名前はない」ととても嬉しく思いました。

さて、このミタミタの町ですが、前々からもう一度この町に行ってみたいという思いがあり、今年2月のオーストラリア出張の際に週末を利用して行ってみることにしました。前日にレンタカーを借り、メルボルンを217日朝7時に出発。Hume Freeway440kmほど北上しWodongaへ、そしてそこから南東へ向かうこと約75kmのところにミタミタはあります。

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ギラギラと真夏の太陽が照りつける中、クーラーをガンガンに入れ、ただひたすらレンタカーで走り続けること5時間近く。
「ミタミタまで3km」のサインを見たときは、「わ〜、もうすぐだ♪」と期待で心躍りました。さあ、目的地まであと少し!

「ミタミタまで3km」のサインが出ている場所から暫く走ると、ありました、ありました!ミタミタの町が。覚えていた以上に小さくこじんまりしているのに少し驚きましたが、静かでとてもかわいらしい町です。暑いせいか、それとも住んでいる人が少ないせいか、通りを歩いている人を一人も見かけません。下の写真はミタミタのメインストリート。この町のたった一つのパブ兼宿泊施設であるLaurel Hotelと、その左側に少し見えているよろず屋さんがあるだけ。これ以外の施設・建物といったら、ここから左に100mくらい行ったところにある交番と教会くらいです。

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この日泊まったローレル・ホテル。

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ミタ・ストアーというこの町に1つしかないよろず屋さん。

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牛のウシロ姿が可愛い給油機。

よろず屋さんは、郵便局とガソリンスタンドも兼ねています。そしてお店の前にあるスタンドのガソリン給油機には、かわいらしい牛の絵が・・・。この辺りは酪農が盛んな地域でもあるので、それで牛の絵が描いてあるのかも知れません。

ローレル・ホテルの駐車場に車を停め、ホテルのバーに入り部屋を予約してあることと自分の名前を告げると、Tシャツに短パン、野球帽をかぶったお兄さんが、今晩泊まる「離れ」に案内してくれました。全部で6人泊まれる離れは、ベーシックながらかなり快適。荷物を部屋に運び込んだら、まずは暑いので、離れの前の木陰でお茶を飲んで一息つきました。

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離れの前で一服。気温は36℃とかなり暑いけれど、
カラッとしているので、木陰に入ると気持ちいい。

お茶の後は、ミタミタの町と、町のそばを流れるミタミタ川、そしてスノーウィー・クリーク沿いを散策することにしました。週末だというのに通りには子供の姿すら見えず、町の中は本当に静かです。カンガルーの数の方が町の人口より多いくらいかもしれません。

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カンガルーも見ませんでしたが、人も見ませんでした。

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ローレル・ホテルから歩いて数分のところにある、町の小さな教会と交番。

実はミタミタの町は、1960年頃からゴールドラッシュで賑わった町です。賑わったと言っても、同じくヴィクトリア州にあるバララットやベンディゴほど沢山の金はとれなかったようですが、町の中にはゴールドラッシュ時代の掘っ立て小屋や、浚渫機(などがそのまま残されています。

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ところで、「ミタミタ」という言葉がオーストラリアの先住民アボリジニの言葉に由来することは間違いないようですが、その意味には色々な説があるようです。ミタミタ川の水が勢いよく流れる音が雷鳴(アボリジニ語で「ムタムタ」)に似ていることから、それが訛ってミタミタになったという説もあるのですが、ミタミタの町の案内を見ると、「ミタミタ」の意味は「川が合流するところ」となっています。そのとおり、ちょうどこの地でミタミタ川とスノーウィー・クリークの二つの川が合流しています。

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手前がスノーウィー・クリーク、そして奥がミタミタ川。

その二つの川の内の一つ、ミタミタ川沿いの木陰を散歩してみましたが、散歩の最中に聞こえてくるのは、涼しげな川の流れとクカトゥーなどの泣き声だけ。他に散歩をしている人の姿もなく、静かな木陰をゆっくりと歩くのは、なんとも気持ちいいものです。

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スノーウィー・クリークの川岸に生えていた植物。たぶんブッシュトマト(?)

川沿いの散歩コースと近くの森の中を2時間ほど散策してミタミタ周辺の自然を満喫した後、夕食の時間までまだ数時間あったため、近くのダートマス・ダムに行ってみることにしました。普段ならばダートマス湖は水で一杯のはずですが、水量があまりにも少ないことにびっくり。いかに今年の旱魃が深刻であるかを知りました。下はダムの写真です。例年ならば水位は薄いベージュのラインの下まであるのですが、今年は水位が異常に低くなっていました。湖のそばの森には一部山火事で焼けてしまったところもあり、周辺の森も地面はカラカラに乾燥して、いつまた山火事が起きても不思議ではありません。今年の夏は本当に暑く雨が殆ど降らなかったため、ユーカリの花も種類によっては花のつき具合がいまひとつで、ハチミツの収穫量にも大きな影響が出ています。ミタミタのはちみつのサプライヤーである養蜂家のエドモンズさんからEメールをもらう度に、旱魃による養蜂・採蜜への影響を心配するコメントをもらってはいたのですが、実際にこのように現地を訪れてみて、その深刻さが良く分かりました。一日も早く雨が降って乾いた大地を潤してくれることを祈りたい気持ちでした。

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水位が異常に低いダートマス・ダム。今年の水不足は深刻です。

ダムを見学した後は、心配ばかりしても仕方がないと気を取り直し、ミタミタのローレル・ホテルに戻りました。6時過ぎだというのにまだ外は暑く、のどが渇いていたので早速ホテル内のバーへ直行。カラカラに乾いたのどを潤すために、ビールを注文しました。バーで久しぶりに飲むオーストラリアのビールをゆっくり味わっていると、バーテンダーのメアリーさんという女性が話しかけてきました。実は、今回ローレル・ホテルへは日本から電話で予約を入れたのですが、メアリーさんは私がその本人かを確かめたかったのだそうです。理由を聞いたら、私から予約を受けた後に職場のスタッフに日本から予約があったことを告げたら、「こんな小さな田舎町にあるホテルに、海外からわざわざ国際電話で予約を入れる人がいるはずないから、きっと誰かのイタズラだよ。」と言われていたんだそうです。ですから、予約した本人が実際にホテルにやって来たのを見て、早速スタッフに「ホラ見て御覧なさい。イタズラ電話じゃなかったでしょ!」と嬉しそうに話している姿は、とても微笑ましかったです。

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ビールで一杯やりながら楽しく談笑する常連客(写真左)。
カウンターの向こうで忙しく働いているのはメアリーさん(写真右)。

このローレル・ホテルは、1887年ミタミタがゴールドラッシュで栄えた時期に建てられたものです。当時はこのようなホテルが3つあったそうですが、現在まで残っているのはこのローレル・ホテルだけです。さて、このホテル、1970年代になってダートマス・ダムの建設が始まり、労働者が仕事の帰りにバーに寄るようになると、オリジナルの小さなバーでは手狭になってしまったために新たに増築したんだそうです。上の写真がその増築されたバー。かなりシンプルでペーシックな造りになっていますが、地元の常連客たちが冗談を飛ばしながらホテルのオーナーと一緒に楽しそうにビールを飲んでいて、地元の憩いの場になっているようでした。オリジナルの建物の部分はレストランになっており、週末ということもあって家族連れやカップルが食事に来ていたのですが、日中は全く人を見なかったので「こんなに住んでいる人がいたんだ!」と驚きました。

メアリーさんとカウンター越しに楽しく話をしている内にそろそろお腹が空いてきたので、私もレストランで夕食をとることにしました。折角オーストラリアにいるのだから久しぶりにオージービーフを食べようと思い、スコッチ・フィレットを注文。付け合せは山盛りの指ほどの太さがあるポテトチップスと、セルフ・サービスのサラダバーに10種類ほどもあるサラダです。(肝心の写真を撮り忘れました!ゴメンナサイ。) 久々に食べたステーキは、私好みの赤身のお肉でなかなかの味。またサラダの一つ、マッシュルームのブルーチーズ入りマヨネーズ和えは、あまりの美味しさに2回もお代わりしてしまったほどでした。飲み物はステーキに合わせて、ガツンとくるオーストラリアの赤ワインと行きたいところですが、あまりにも暑かったので程よく冷えたシャルドネにしました。美味しいステーキでお腹が一杯になったら、運転と暑さで疲れが出たのか急に眠気が・・・。ということで、その夜はシャワーを浴びたら、持ってきた本を開くこともなくなんと9時半に就寝です。

次回に続く

第2回 ゴールドラッシュで栄えた町ビーチワースとヴィクトリア州有数の「グルメ・エリア」ミラワ(掲載日:2007/05/08)

観光客に人気のビーチワースとグルメなミラワの町

はじめに: ミタミタのウェブサイトで、はちみつやミツバチ、そしてオーストラリアのことについて情報発信出来ればと思い、ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナーを設けました。記念すべき第1回目から第4回目までの記事は、「スピードが命」のインターネットの時代にちょっと古いお話で気が引けるのですが、今年の2月にオーストラリア出張した時に訪れたミタミタの町や、養蜂体験のことなどについて書きたいと思います。今回は第2回目。218日に訪れたビーチワースとミラワの町についてです。(第1回目のお話「ヴィクトリア州北部の美しい町ミタミタへ」はこちらからどうぞ。)

※ ※ ※

ミタミタの町と周辺を散策したり暑さと運転の疲れもあって昨晩は早々と9時半に寝てしまったにも拘らず、目が覚めたらなんと7時でびっくりしてしまいました。ミタミタは日中結構暑くなるのですが、夜から朝方にかけてはかなり気温が下がります。朝起きた時にも部屋の中は冷房が入っているのかと思うくらい涼しかったので、快眠(と言うより寝過ぎですね)出来たのはそのせいかもしれません。とは言いながら、屋根の上を駆け回るポッサム(オーストラリアに住む有袋類の一種です)のせいで、夜中に2回ほど目が覚めましたが・・・。 

熱い紅茶とベジマイト(オーストラリアの家庭のパントリーには必ずひと瓶ある、イーストから作ったスプレッド)のトーストで朝食を済ませると、出発前に少し時間があったのでローレル・ホテルの裏を流れるスノーウィー・クリークのそばを散歩しました。辺りには誰もおらず、川のせせらぎを聞きながらの散歩はとても清々しかったです。空は昨日と同じく真っ青で、昨日に引き続き良いお天気。予想最高気温は34℃と今日も暑い一日になりそうです。散歩の後荷造りをして、ローレル・ホテルのマネージャーでありシェフでもあるキムさんとちょっと立ち話。ローレル・ホテルのことをミタミタのウェブサイトに記載する旨お願いすると、二つ返事でOKして下さいました。チェックアウトを済ませ10時にローレル・ホテルを出発し、今日はこれから、ビーチワースというゴールドラッシュで栄えた町とミラワというヴィクトリア州でも有数のグルメの町に行きます。

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牧場が多く、牛や羊が道を渡っている時には、車は動物たちが道路を渡りきるまで待っていなければなりません(写真左)。
今日も暑いので、牛たちは木陰で一休みです(写真右)。

抜けるような青空が眩しいくらいの良いお天気の中、のどかな田舎の景色を眺めながらミタミタから125kmほどのところにあるビーチワースに向けて車を走らせます。道の両側には広大な放牧地帯が続き、道の所々に「GIVE WAY TO STOCK」というサインを見かけます(写真上、左側)。日差しが強いため、朝の10時だというのに既に気温がかなり高く、牛たちが気持ち良さそうに木陰で涼んでいるのが見えます(写真上、右側)。

さて、ビーチワースはヴィクトリア州北東部の観光地の一つで、もともとはミタミタと同じくゴールドラッシュで栄えた町です。週末やホリデーシーズンには多くの観光客で賑わうのですが、今年は山火事のためにこの周辺地域の道路が一時封鎖されたり、ヴィクトリア州知事がテレビやラジオなどでこの近辺への旅行を避けるよう注意を呼びかけたこともあって、観光客は例年より少なめということでした。それでも町の中は結構賑わっていて、この町で有名なビーチワース・ベーカリーに入ってみると、お店の中はお客さんで一杯でした。オーストラリアを代表する食べ物の一つにミートパイがありますが、このベーカリーのミートパイは特にお薦めだとか。ただ、昨晩の夕食にステーキを食べたことですし、まだお腹が空いていなかったので、ミートパイは諦めて代わりにビー・スティングとコーヒーを注文しました。

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こちらがミートパイで有名なビーチワース・ベーカリー。

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ビースティング。

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切ってみると、中はこんな感じです。

ビー・スティングとは、「beesting」つまり「蜂のひと刺し」という意味です。はちみつ入りのカスタードをたっぷり挟んだスポンジケーキとパンの中間のような生地の上に、スライスアーモンドと粉砂糖をかけたシンプルなお菓子なのですが、カスタード好きにはたまらない味です。ひんやりと程よく冷えたはちみつカスタードは甘さ控えめで、スライスアーモンドの香ばしさがカスタードの美味しさを引き立てます。大きさは直径13cm近くもあったのですが、軽めのあっさりしたカスタードだったので難なく平らげてしまいました。「お腹空いてなかった筈だけど…。」と驚きながらも、「これから町の中を散策してエネルギーを使うから大丈夫!」などと自分で自分を納得させ、カロリー燃焼も兼ねて早速町の中の散策開始です。

さて、ビーチワースですが、この町は1852年に金鉱が発見されて以来この地域の中心的な町として繁栄したところで、金で潤った町には多くの立派な建物が建てられました。そのため、ナショナル・トラストから歴史的建造物の指定を受けた古く立派な建物が沢山残されています。町ではこれらの古い建物を上手に活用し、19世紀の雰囲気を損なわないように配慮しながら魅力的な観光地として工夫を凝らし、現在に至っています。

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1段目左から:美しいテラスハウス建築のコマーシャル・ホテル、1859年に建てられ監獄(ネッド・ケリーの牢屋はこの建物の裏に残されている)、町の消防署。
2段目左から:タウンホール、1817年に設立された旧ニュー・サウス・ウェールズ銀行。
3段目左から:1870年に建てられた郵便局、木造のテラスハウスが可愛らしい町の歯医者さん、電報局。

町の中のメインストリートの一つであるフォード通りには、オーストラリアの画家シドニー・ノーランの絵でも有名な無法者ネッド・ケリーが裁かれたことで知られる裁判所も残されています。ネッド・ケリーは21歳の若さで処刑された銀行強盗ですが、貧しい人たちに戦利品を分け与えた「弱いものの味方」として、オーストラリアのヒーロー的な存在です。

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日本のJAFに相当するヴィクトリア州のRACVの車も、古くてちょっといい感じ。

ビーチワースの見所としては、歴史的な建物の他にアンティークやオーストラリアの画家の作品を扱う画廊、地元の陶芸家の作品を展示販売するギャラリー、チョコレートとキャンディーの専門店(子供も大人も楽しめます!)などがあります。レストランやバーもありますから、お買い物好きの人もグルメに興味のある人も十分に楽しめます。色々なお店を一軒一軒ウィンドウショッピングするのも楽しいと思いますよ。ビーチワースは、ヴィクトリア州の中でもおすすめスポットの一つではないでしょうか。

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「またあなたなの!」というメッセージ入りの玄関マット(写真左)や、買い物に付き合わされて疲れたご主人のための椅子
The Husbands Chair (写真右)を用意しているお店もありました。

ビーチワースの町をぐるりと見学し終えると、次の目的地ミラワに向かいました。この町はメルボルンに住んでいた頃、スキーに行く途中にMilawa General Storeで出すハンバーガー目当てによく立ち寄った所です。小さな町ですがヴィクトリア州北部のグルメ・エリアの中心地として有名で、チーズやマスタード、そしてワインなど、特産品が沢山あります。今回は久々にミラワ・チーズファクトリー(写真下)と、日本にもワインを輸出しているブラウン・ブラザーズを訪れました。

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ミラワのチーズ・ファクトリー。

このミラワ・チーズファクトリーでは、牛乳と山羊乳を使ったチーズを20種類以上も製造しており、様々なチーズをテースティングしながら、気に入ったチーズを購入することが出来ます。またここのチーズは、メルボルンやシドニーの高級百貨店やデリカテッセンなどでも販売されており、大変人気があります。敷地内には、ここのチーズと地元の食材を使ったお料理を出すレストランもあって、この日も沢山のお客さんで賑わっていました。

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種類が豊富なミラワのチーズ。全部で25種類あります。

今日は夕方からメルボルンに住むお友達、デボラさんとエイドリアンさんに会いに行くので、手土産にチーズをと思っていくつかテースティングしてみました。私はシェーブル(山羊乳で作ったチーズ)が大好きなので、まずはオーストラリアではちょっと珍しい山羊乳のフレッシュチーズと、1996年に賞を取ったミラワ・シェーブルを味見しました。フレッシュチーズはさっぱりとした味で、ミタミタのユーカリはちみつアイアン・バークとの相性が良さそうでしたし、ミラワ・シェーブルはレモンのようなシャープな酸味が爽やかで美味。ブラックペパー入りのクラッカーと合いそうな素晴らしいチーズでした。そのほかには、シドニーのチーズ品評会などでベスト・ブルーチーズ賞などを取得したミラワ・ブルーを試してみましたが、程よい青かびの風味がデザートワインは勿論のこと、ミタミタのシュガー・ガムと合わせても美味しいのでは?と思いました。

迷った挙句、結局手土産にはミラワ・シェーブル、ミラワ・ブルー、3年熟成のチェダーを購入し、次はチーズに合わせるワインを!と、ミラワ・チーズファクトリーから車で3分の所にあるブラウン・ブラザーズにやってきました。(カメラの調子が悪く、ブラウン・ブラザーズの写真が一つもありません。ゴメンナサイ。)ブラウン・ブラザーズは1889年にミラワに創設された家族経営のワイナリーで、毎年10万人以上の訪問客を受け入れるセラードアーやワインと食事を楽しめる素敵なレストランもあります。早速いくつかのワインを試飲しました。(オーストラリアでは血液中のアルコール度が0.05%以下であれば、飲酒運転はOKです。念のため・・・。)ミラワ・チーズファクトリーで購入したチーズの中でも特にミラワ・シェーブルに合うワインをと思い、ピノ・グリージョ、ヴィオニエ、ルーサンヌ、サヴィニョン・ブランを試飲して、爽やかな青りんごの香りとスキッとした味わいのピノ・グリージョを購入しました。今日の夜会うことになっているデボラさんは大のピノ・グリージョ好き。きっと彼女も喜んでくれることでしょう。1年ぶりに彼女と彼女のご主人エイドリアンさんに会うのを楽しみに、ブラウン・ブラザーズを後にしました。

次回に続く

第3回 養蜂体験記 その1 (掲載日:2007/05/11)

私の「養蜂の師」エドモンズさんのお宅へ

はじめに: ミタミタのウェブサイトで、はちみつやミツバチ、そしてオーストラリアのことについて情報発信出来ればと思い、ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナーを設けました。第1回目から第4回目までの記事は、「スピードが命」のインターネットの時代にちょっと古いお話で気が引けるのですが、今年の2月にオーストラリア出張した時に訪れたミタミタの町や、養蜂体験のことなどについてのお話をお届けします。今回は第3回目。219日から5日間に渡ってミタミタが契約している養蜂家、そして私が養蜂の師と仰ぐエドモンズさんの所にお邪魔して、養蜂体験や採蜜地の見学をさせていただいた時のことについて書きたいと思います。(第2回目のお話「ゴールドラッシュで栄えた町ビーチワースとヴィクトリア州有数のグルメ・エリア、ミラワ」はこちらからどうぞ。)

※ ※ ※

219日月曜日。昨日までは真っ青な青空が広がる真夏のお天気だったのですが、今朝は朝から小雨がぱらついて肌寒いくらいです。今日はこれからメルボルンのサザンクロス駅(旧スペンサーストリート駅)から電車に乗って、メルボルンの南西にあるジロングに向かいます。今回エドモンズさんを訪ねる目的は、次回輸入するはちみつの買い付けと、養蜂体験などを通してみつばちやハチミツについてもっと深く学ぶことです。

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2006年に改築されて近代的な駅に甦ったサザンクロス駅。波状の屋根がユニークです。

電車は予定通り10時にサザンクロス駅を出発して、ジロングに向かって走り出しました。15分もすると建物もまばらになり、オーストラリアのだだっ広い大地が広がります。余談ですが、メルボルンからジロングに行く途中にLittle Riverという駅があります。70年代後半から80年代にかけて米国で大成功を収めたウエストコースト・サウンドで有名なメルボルン出身のバンド、リトル・リバー・バンドというグループがいるのですが(現在も活動中)、このバンドの名前は、このリトル・リバーという地名から取ったものなんだそうですよ。

さて、1時間ほどでジロングの駅に到着すると、エドモンズさんにピックアップしてもらってそのままエドモンズさんのご自宅へ向かいました。今日から5日間はエドモンズさんのところにお世話になります。到着すると直ぐに、エドモンズさんの奥様ジョイさんに入れていただいた美味しい紅茶と手作りのお菓子を食べながら、これから5日間のスケジュールの確認・打ち合わせをしました。その間にジョイさんがランチにとベーコンとバジルのパイを焼いて下さったのですが、このパイ、下の写真では小さく見えますが、実は長さ40cmはあるかと思われる型にすっぽり納まるほどの大きさがありました。お皿に取り分けていただいた一切れも、オーストラリア人の気前の良さと大らかさで、ドーンとかなりの大きさだったのですが、「残しては失礼」と思ってきれいに平らげました。

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ベーコンとバジルのパイに、付け合せはトマトとモッツアレラ、レタスのサラダ。かなりの
ボリュームで、なかなか手ごわい(?)ランチでしたが、お味はバツグンでした。

お腹いっぱいに美味しいランチをご馳走になったら、ジロング周辺の森の中に置いてあるエドモンズさんの巣箱を見に行くための準備をします。蜜蜂たちは化粧品などの匂いに敏感なため、「巣箱の内検をする時に蜜蜂たちに不快な思いをさせてはいけない」と思い、お化粧をすっかり落としてスッピンになり、強いオーストラリアの日差しで日焼けしないように日焼け止めクリーム(こちらもミツバチのことを考え無香料)をたっぷり塗ります。そしてエドモンズさんに用意してもらった、まるでNASA宇宙飛行士が着用するスーツのような養蜂スーツを持って車に乗り込み、いざ出発です。

目的地に向かって車を走らせていると、途中でハッと目が醒めるような鮮やかな赤い花をつけた木がありました。コリンビア(別名ウエスト・オーストラリアン・レッド・フラワーリング・ガム)というユーカリの一種です。ちょっとピンボケしていますが、下の写真がそうです。花蜜が沢山出ているので、蟻が花の中に入り込んで蜜を吸っているのがお分かりいただけますか?

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鮮やかな赤が美しいコリンビア。

エドモンズさんの巣箱が置いてある地域には、コリンビアのほかにもマリやコアラが大好きなマナ・ガムなど色々なユーカリが生えていました。ユーカリは本当に種類が多く、花の色や大きさ、ガムナッツ(ユーカリの実のことです)の形などは勿論、種類によって蜂蜜の味や色、風味、香りも様々で、興味は尽きません。

ユーカリの写真撮影や巣箱の内検の後、夕食の時間になってしまったので一旦エドモンズさんの家に戻ることにしました。エドモンズさんの奥様のジョイさんはお料理が得意なのですが、今日の夕食は私がお好み焼きを作りました。以前3人でメルボルンの日本食レストランに行った時に、ジョイさんがお好み焼きを注文して「とても美味しいですね♪」と言っていたのを覚えていたので、材料などを説明しながら実際に作るところを見てもらうと良いのでは?と思ったからです。私が調理している間、ジョイさんは傍らで一生懸命メモを取っていました。今日はランチにしっかりとした食事を取ったので、メインディッシュはシンプルにお好み焼きと、ブロッコリー、カリフラワー、インゲンの胡麻和えにしました。デザートはジョイさんが今日のために特別に用意してくださった、ほっぺたが落ちるくらい美味しいユーカリ蜂蜜グレー・ボックス入りの自家製アイスクリームです。(ユーカリはちみつグレー・ボックス入りアイスクリームのレシピ。)

オーストラリア産ハチミツとユーカリはちみつの専門店ミタミタのちょっとひと息25
大きなケーキ型にたっぷり入ったユーカリはちみつグレー・ボックスのアイスクリーム(左)。
アイスクリームにはグレー・ボックスをたっぷりかけて食べます。蜂蜜の優しい風味が素晴らしかったです(右)。

エドモンズさんが大好きなグレー・ボックスはちみつがたっぷり入ったハニー・アイスクリームは、口に含むとふわっとグレー・ボックスの風味が広がり、とても上品な味でした。あまりにも美味しかったのでエドモンズさんも私も迷わずお代わりをし、ジョイさんは二人が美味しそうにアイスクリームを食べるところをニコニコしながら見ていました。

夕食を終えるとまたもやNASAの宇宙服(?)を着て車に乗り込み、女王蜂育成のプロセスを見せてもらうため、育成用の巣箱が置いてある場所に向かいました。ところで趣味などで養蜂のご経験がある方ならばご存知だと思うのですが、通常女王蜂の育成は春に行います。しかし、エドモンズさんにはオーストラリアでは春よりも秋のほうが適しているという持論があり、それを自ら実践しています。何故秋なのか?と言いますと、オーストラリア(特にヴィクトリア州)では春は雨が多く、天候が不安定で寒い日が多いためだそうです。一方、秋は比較的天気が安定して暖かい日が多いこと、また秋にも豊かな蜜源があるために女王蜂の育成に大変適しているのだそうです。

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次回に続く。