蜂ろうを使ったお菓子
みつばちの生産物というと、はちみつやローヤルゼリー、プロポリスなどを思い浮かべますが、蜂ろう(蜜ろう)もその一つです。ろうそく作りに使われる蜂ろうは、精密製品を作る時の鋳型からの剥離剤としても使われているそうですが、食品にも利用されています。
その例が、リコリッシュ(リコリス)というお菓子です。日本では、売られているのを見たことがありませんが(一部の輸入食材店では販売してるのかも知れません)、欧米諸国では普通にスーパーなどで販売されています。オーストラリアでもリコリッシュはごくごく普通にお菓子屋さんやスーパーで販売されており、私もメルボルンに住んでいる時には、時々購入しました。
初めてリコリッシュを食べた時には、その独特の風味に少し抵抗がありましたが、食べ慣れると結構やみつきになる味。上の写真の右側、タイヤを刻んだような真っ黒のものがプレーンなリコリッシュで、よく見るとマットな光沢があります。この光沢を出すために蜂ろうが使われているのだそうです。左側のチョコレートでコーティングされているのは、ブレット(「弾丸」という意味。確かに似てる?)といいますが、これもハマルとくせになるお菓子です。
また、下の写真の様に、日本人にはちょっとどぎつく見えるリコリッシュもあります。こちらはプレーンなリコリッシュやブレットに比べて甘味が強く、甘さ控えめが好みの日本人にはちょっと食べにくいかもしれません。初めてこのお菓子を見た時は、「いかにも外国のお菓子!」と、その派手さに度肝を抜かれましたが、こんなのはまだ序の口。他にもまだまだスゴイお菓子が沢山あります。日本にも、とても食品とは思えないような水色のアイスキャンディーなどがありますから、子供は世界中どこでも、明るい色、派手な色をしたお菓子が好きなのかもしれませんね。