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オーストラリア産はちみつ専門店ミタミタヘッダーバナー

第2回 ゴールドラッシュで栄えた町ビーチワースとヴィクトリア州有数の「グルメ・エリア」ミラワ(掲載日:2007/05/08)

観光客に人気のビーチワースとグルメなミラワの町

はじめに: ミタミタのウェブサイトで、はちみつやミツバチ、そしてオーストラリアのことについて情報発信出来ればと思い、ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナーを設けました。記念すべき第1回目から第4回目までの記事は、「スピードが命」のインターネットの時代にちょっと古いお話で気が引けるのですが、今年の2月にオーストラリア出張した時に訪れたミタミタの町や、養蜂体験のことなどについて書きたいと思います。今回は第2回目。218日に訪れたビーチワースとミラワの町についてです。(第1回目のお話「ヴィクトリア州北部の美しい町ミタミタへ」はこちらからどうぞ。)

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ミタミタの町と周辺を散策したり暑さと運転の疲れもあって昨晩は早々と9時半に寝てしまったにも拘らず、目が覚めたらなんと7時でびっくりしてしまいました。ミタミタは日中結構暑くなるのですが、夜から朝方にかけてはかなり気温が下がります。朝起きた時にも部屋の中は冷房が入っているのかと思うくらい涼しかったので、快眠(と言うより寝過ぎですね)出来たのはそのせいかもしれません。とは言いながら、屋根の上を駆け回るポッサム(オーストラリアに住む有袋類の一種です)のせいで、夜中に2回ほど目が覚めましたが・・・。 

熱い紅茶とベジマイト(オーストラリアの家庭のパントリーには必ずひと瓶ある、イーストから作ったスプレッド)のトーストで朝食を済ませると、出発前に少し時間があったのでローレル・ホテルの裏を流れるスノーウィー・クリークのそばを散歩しました。辺りには誰もおらず、川のせせらぎを聞きながらの散歩はとても清々しかったです。空は昨日と同じく真っ青で、昨日に引き続き良いお天気。予想最高気温は34℃と今日も暑い一日になりそうです。散歩の後荷造りをして、ローレル・ホテルのマネージャーでありシェフでもあるキムさんとちょっと立ち話。ローレル・ホテルのことをミタミタのウェブサイトに記載する旨お願いすると、二つ返事でOKして下さいました。チェックアウトを済ませ10時にローレル・ホテルを出発し、今日はこれから、ビーチワースというゴールドラッシュで栄えた町とミラワというヴィクトリア州でも有数のグルメの町に行きます。

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牧場が多く、牛や羊が道を渡っている時には、車は動物たちが道路を渡りきるまで待っていなければなりません(写真左)。
今日も暑いので、牛たちは木陰で一休みです(写真右)。

抜けるような青空が眩しいくらいの良いお天気の中、のどかな田舎の景色を眺めながらミタミタから125kmほどのところにあるビーチワースに向けて車を走らせます。道の両側には広大な放牧地帯が続き、道の所々に「GIVE WAY TO STOCK」というサインを見かけます(写真上、左側)。日差しが強いため、朝の10時だというのに既に気温がかなり高く、牛たちが気持ち良さそうに木陰で涼んでいるのが見えます(写真上、右側)。

さて、ビーチワースはヴィクトリア州北東部の観光地の一つで、もともとはミタミタと同じくゴールドラッシュで栄えた町です。週末やホリデーシーズンには多くの観光客で賑わうのですが、今年は山火事のためにこの周辺地域の道路が一時封鎖されたり、ヴィクトリア州知事がテレビやラジオなどでこの近辺への旅行を避けるよう注意を呼びかけたこともあって、観光客は例年より少なめということでした。それでも町の中は結構賑わっていて、この町で有名なビーチワース・ベーカリーに入ってみると、お店の中はお客さんで一杯でした。オーストラリアを代表する食べ物の一つにミートパイがありますが、このベーカリーのミートパイは特にお薦めだとか。ただ、昨晩の夕食にステーキを食べたことですし、まだお腹が空いていなかったので、ミートパイは諦めて代わりにビー・スティングとコーヒーを注文しました。

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こちらがミートパイで有名なビーチワース・ベーカリー。

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ビースティング。

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切ってみると、中はこんな感じです。

ビー・スティングとは、「beesting」つまり「蜂のひと刺し」という意味です。はちみつ入りのカスタードをたっぷり挟んだスポンジケーキとパンの中間のような生地の上に、スライスアーモンドと粉砂糖をかけたシンプルなお菓子なのですが、カスタード好きにはたまらない味です。ひんやりと程よく冷えたはちみつカスタードは甘さ控えめで、スライスアーモンドの香ばしさがカスタードの美味しさを引き立てます。大きさは直径13cm近くもあったのですが、軽めのあっさりしたカスタードだったので難なく平らげてしまいました。「お腹空いてなかった筈だけど…。」と驚きながらも、「これから町の中を散策してエネルギーを使うから大丈夫!」などと自分で自分を納得させ、カロリー燃焼も兼ねて早速町の中の散策開始です。

さて、ビーチワースですが、この町は1852年に金鉱が発見されて以来この地域の中心的な町として繁栄したところで、金で潤った町には多くの立派な建物が建てられました。そのため、ナショナル・トラストから歴史的建造物の指定を受けた古く立派な建物が沢山残されています。町ではこれらの古い建物を上手に活用し、19世紀の雰囲気を損なわないように配慮しながら魅力的な観光地として工夫を凝らし、現在に至っています。

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1段目左から:美しいテラスハウス建築のコマーシャル・ホテル、1859年に建てられ監獄(ネッド・ケリーの牢屋はこの建物の裏に残されている)、町の消防署。
2段目左から:タウンホール、1817年に設立された旧ニュー・サウス・ウェールズ銀行。
3段目左から:1870年に建てられた郵便局、木造のテラスハウスが可愛らしい町の歯医者さん、電報局。

町の中のメインストリートの一つであるフォード通りには、オーストラリアの画家シドニー・ノーランの絵でも有名な無法者ネッド・ケリーが裁かれたことで知られる裁判所も残されています。ネッド・ケリーは21歳の若さで処刑された銀行強盗ですが、貧しい人たちに戦利品を分け与えた「弱いものの味方」として、オーストラリアのヒーロー的な存在です。

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日本のJAFに相当するヴィクトリア州のRACVの車も、古くてちょっといい感じ。

ビーチワースの見所としては、歴史的な建物の他にアンティークやオーストラリアの画家の作品を扱う画廊、地元の陶芸家の作品を展示販売するギャラリー、チョコレートとキャンディーの専門店(子供も大人も楽しめます!)などがあります。レストランやバーもありますから、お買い物好きの人もグルメに興味のある人も十分に楽しめます。色々なお店を一軒一軒ウィンドウショッピングするのも楽しいと思いますよ。ビーチワースは、ヴィクトリア州の中でもおすすめスポットの一つではないでしょうか。

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「またあなたなの!」というメッセージ入りの玄関マット(写真左)や、買い物に付き合わされて疲れたご主人のための椅子
The Husbands Chair (写真右)を用意しているお店もありました。

ビーチワースの町をぐるりと見学し終えると、次の目的地ミラワに向かいました。この町はメルボルンに住んでいた頃、スキーに行く途中にMilawa General Storeで出すハンバーガー目当てによく立ち寄った所です。小さな町ですがヴィクトリア州北部のグルメ・エリアの中心地として有名で、チーズやマスタード、そしてワインなど、特産品が沢山あります。今回は久々にミラワ・チーズファクトリー(写真下)と、日本にもワインを輸出しているブラウン・ブラザーズを訪れました。

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ミラワのチーズ・ファクトリー。

このミラワ・チーズファクトリーでは、牛乳と山羊乳を使ったチーズを20種類以上も製造しており、様々なチーズをテースティングしながら、気に入ったチーズを購入することが出来ます。またここのチーズは、メルボルンやシドニーの高級百貨店やデリカテッセンなどでも販売されており、大変人気があります。敷地内には、ここのチーズと地元の食材を使ったお料理を出すレストランもあって、この日も沢山のお客さんで賑わっていました。

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種類が豊富なミラワのチーズ。全部で25種類あります。

今日は夕方からメルボルンに住むお友達、デボラさんとエイドリアンさんに会いに行くので、手土産にチーズをと思っていくつかテースティングしてみました。私はシェーブル(山羊乳で作ったチーズ)が大好きなので、まずはオーストラリアではちょっと珍しい山羊乳のフレッシュチーズと、1996年に賞を取ったミラワ・シェーブルを味見しました。フレッシュチーズはさっぱりとした味で、ミタミタのユーカリはちみつアイアン・バークとの相性が良さそうでしたし、ミラワ・シェーブルはレモンのようなシャープな酸味が爽やかで美味。ブラックペパー入りのクラッカーと合いそうな素晴らしいチーズでした。そのほかには、シドニーのチーズ品評会などでベスト・ブルーチーズ賞などを取得したミラワ・ブルーを試してみましたが、程よい青かびの風味がデザートワインは勿論のこと、ミタミタのシュガー・ガムと合わせても美味しいのでは?と思いました。

迷った挙句、結局手土産にはミラワ・シェーブル、ミラワ・ブルー、3年熟成のチェダーを購入し、次はチーズに合わせるワインを!と、ミラワ・チーズファクトリーから車で3分の所にあるブラウン・ブラザーズにやってきました。(カメラの調子が悪く、ブラウン・ブラザーズの写真が一つもありません。ゴメンナサイ。)ブラウン・ブラザーズは1889年にミラワに創設された家族経営のワイナリーで、毎年10万人以上の訪問客を受け入れるセラードアーやワインと食事を楽しめる素敵なレストランもあります。早速いくつかのワインを試飲しました。(オーストラリアでは血液中のアルコール度が0.05%以下であれば、飲酒運転はOKです。念のため・・・。)ミラワ・チーズファクトリーで購入したチーズの中でも特にミラワ・シェーブルに合うワインをと思い、ピノ・グリージョ、ヴィオニエ、ルーサンヌ、サヴィニョン・ブランを試飲して、爽やかな青りんごの香りとスキッとした味わいのピノ・グリージョを購入しました。今日の夜会うことになっているデボラさんは大のピノ・グリージョ好き。きっと彼女も喜んでくれることでしょう。1年ぶりに彼女と彼女のご主人エイドリアンさんに会うのを楽しみに、ブラウン・ブラザーズを後にしました。

次回に続く

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