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第3回 養蜂体験記 その1 (掲載日:2007/05/11)

私の「養蜂の師」エドモンズさんのお宅へ

はじめに: ミタミタのウェブサイトで、はちみつやミツバチ、そしてオーストラリアのことについて情報発信出来ればと思い、ミタミタの「ちょっとひと息」のコーナーを設けました。第1回目から第4回目までの記事は、「スピードが命」のインターネットの時代にちょっと古いお話で気が引けるのですが、今年の2月にオーストラリア出張した時に訪れたミタミタの町や、養蜂体験のことなどについてのお話をお届けします。今回は第3回目。219日から5日間に渡ってミタミタが契約している養蜂家、そして私が養蜂の師と仰ぐエドモンズさんの所にお邪魔して、養蜂体験や採蜜地の見学をさせていただいた時のことについて書きたいと思います。(第2回目のお話「ゴールドラッシュで栄えた町ビーチワースとヴィクトリア州有数のグルメ・エリア、ミラワ」はこちらからどうぞ。)

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219日月曜日。昨日までは真っ青な青空が広がる真夏のお天気だったのですが、今朝は朝から小雨がぱらついて肌寒いくらいです。今日はこれからメルボルンのサザンクロス駅(旧スペンサーストリート駅)から電車に乗って、メルボルンの南西にあるジロングに向かいます。今回エドモンズさんを訪ねる目的は、次回輸入するはちみつの買い付けと、養蜂体験などを通してみつばちやハチミツについてもっと深く学ぶことです。

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2006年に改築されて近代的な駅に甦ったサザンクロス駅。波状の屋根がユニークです。

電車は予定通り10時にサザンクロス駅を出発して、ジロングに向かって走り出しました。15分もすると建物もまばらになり、オーストラリアのだだっ広い大地が広がります。余談ですが、メルボルンからジロングに行く途中にLittle Riverという駅があります。70年代後半から80年代にかけて米国で大成功を収めたウエストコースト・サウンドで有名なメルボルン出身のバンド、リトル・リバー・バンドというグループがいるのですが(現在も活動中)、このバンドの名前は、このリトル・リバーという地名から取ったものなんだそうですよ。

さて、1時間ほどでジロングの駅に到着すると、エドモンズさんにピックアップしてもらってそのままエドモンズさんのご自宅へ向かいました。今日から5日間はエドモンズさんのところにお世話になります。到着すると直ぐに、エドモンズさんの奥様ジョイさんに入れていただいた美味しい紅茶と手作りのお菓子を食べながら、これから5日間のスケジュールの確認・打ち合わせをしました。その間にジョイさんがランチにとベーコンとバジルのパイを焼いて下さったのですが、このパイ、下の写真では小さく見えますが、実は長さ40cmはあるかと思われる型にすっぽり納まるほどの大きさがありました。お皿に取り分けていただいた一切れも、オーストラリア人の気前の良さと大らかさで、ドーンとかなりの大きさだったのですが、「残しては失礼」と思ってきれいに平らげました。

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ベーコンとバジルのパイに、付け合せはトマトとモッツアレラ、レタスのサラダ。かなりの
ボリュームで、なかなか手ごわい(?)ランチでしたが、お味はバツグンでした。

お腹いっぱいに美味しいランチをご馳走になったら、ジロング周辺の森の中に置いてあるエドモンズさんの巣箱を見に行くための準備をします。蜜蜂たちは化粧品などの匂いに敏感なため、「巣箱の内検をする時に蜜蜂たちに不快な思いをさせてはいけない」と思い、お化粧をすっかり落としてスッピンになり、強いオーストラリアの日差しで日焼けしないように日焼け止めクリーム(こちらもミツバチのことを考え無香料)をたっぷり塗ります。そしてエドモンズさんに用意してもらった、まるでNASA宇宙飛行士が着用するスーツのような養蜂スーツを持って車に乗り込み、いざ出発です。

目的地に向かって車を走らせていると、途中でハッと目が醒めるような鮮やかな赤い花をつけた木がありました。コリンビア(別名ウエスト・オーストラリアン・レッド・フラワーリング・ガム)というユーカリの一種です。ちょっとピンボケしていますが、下の写真がそうです。花蜜が沢山出ているので、蟻が花の中に入り込んで蜜を吸っているのがお分かりいただけますか?

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鮮やかな赤が美しいコリンビア。

エドモンズさんの巣箱が置いてある地域には、コリンビアのほかにもマリやコアラが大好きなマナ・ガムなど色々なユーカリが生えていました。ユーカリは本当に種類が多く、花の色や大きさ、ガムナッツ(ユーカリの実のことです)の形などは勿論、種類によって蜂蜜の味や色、風味、香りも様々で、興味は尽きません。

ユーカリの写真撮影や巣箱の内検の後、夕食の時間になってしまったので一旦エドモンズさんの家に戻ることにしました。エドモンズさんの奥様のジョイさんはお料理が得意なのですが、今日の夕食は私がお好み焼きを作りました。以前3人でメルボルンの日本食レストランに行った時に、ジョイさんがお好み焼きを注文して「とても美味しいですね♪」と言っていたのを覚えていたので、材料などを説明しながら実際に作るところを見てもらうと良いのでは?と思ったからです。私が調理している間、ジョイさんは傍らで一生懸命メモを取っていました。今日はランチにしっかりとした食事を取ったので、メインディッシュはシンプルにお好み焼きと、ブロッコリー、カリフラワー、インゲンの胡麻和えにしました。デザートはジョイさんが今日のために特別に用意してくださった、ほっぺたが落ちるくらい美味しいユーカリ蜂蜜グレー・ボックス入りの自家製アイスクリームです。(ユーカリはちみつグレー・ボックス入りアイスクリームのレシピ。)

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大きなケーキ型にたっぷり入ったユーカリはちみつグレー・ボックスのアイスクリーム(左)。
アイスクリームにはグレー・ボックスをたっぷりかけて食べます。蜂蜜の優しい風味が素晴らしかったです(右)。

エドモンズさんが大好きなグレー・ボックスはちみつがたっぷり入ったハニー・アイスクリームは、口に含むとふわっとグレー・ボックスの風味が広がり、とても上品な味でした。あまりにも美味しかったのでエドモンズさんも私も迷わずお代わりをし、ジョイさんは二人が美味しそうにアイスクリームを食べるところをニコニコしながら見ていました。

夕食を終えるとまたもやNASAの宇宙服(?)を着て車に乗り込み、女王蜂育成のプロセスを見せてもらうため、育成用の巣箱が置いてある場所に向かいました。ところで趣味などで養蜂のご経験がある方ならばご存知だと思うのですが、通常女王蜂の育成は春に行います。しかし、エドモンズさんにはオーストラリアでは春よりも秋のほうが適しているという持論があり、それを自ら実践しています。何故秋なのか?と言いますと、オーストラリア(特にヴィクトリア州)では春は雨が多く、天候が不安定で寒い日が多いためだそうです。一方、秋は比較的天気が安定して暖かい日が多いこと、また秋にも豊かな蜜源があるために女王蜂の育成に大変適しているのだそうです。

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次回に続く。

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