第22回 鶏むね肉のオーブン焼き、ワインとはちみつのソース
2007/11/28
こんにちは。ミタミタ店長の岩佐です。毎日寒い日が続いていますが、皆様お元気ですか?
11月になったと思ったらあっという間に寒くなってしまい、今年は秋を楽しむ間も無く冬が来てしまったという感じですね。そのため今年は紅葉を見に行くことを半ば諦めていましたが、先日鈴鹿山脈を横断する「千種越え」の日帰り山行で静かな山と美しい紅葉を楽しんできました。来月にはいよいよ本格的な冬山シーズンを迎えます。静かな雪山を愛する登山者には嬉しい季節となりました。私も「はちみつドリンク」持参で美しい雪山に行くのを今から心待ちにしています。
蓼科山からの展望(2007年3月)
さて12月に入ると、そろそろ忘年会やクリスマス・パーティーなどでお友達のお宅に招待されたり、また自宅にお客様をお招きしたりする機会が多くなります。ただ、年末は何故かバタバタとして忙しく、ディナーにお客様を招待しようと思ってもなかなかゆっくりとメニューなどを考える時間も取れませんよね。私はオーストラリアに住んでいる時、12月になるとほぼ毎週末ディナー・パーティーを開いていましたが、そんな時豪華に見えてどなたにも喜ばれ、しかも作り方が比較的簡単なお料理ということで、よくお肉のオーブン焼きを作りました。スタッフィング(ローストなどのお肉料理の詰め物のことです。パン粉や卵に玉ねぎ、ベーコン、また好みでドライフルーツやナッツなどを混ぜ合わせたものです。)さえ準備すれば、あとはそれをお肉で包んだり、お肉のかたまりなどに詰めたりしてオーブンで焼くだけ。スタッフィングに下味がしっかり付いていれば、ソースを別に用意する必要もありませんから、特に忙しい方にはぴったりです。
10月27日に洋食器の老舗「ノリタケ」の栄店ではちみつ講座を開催した際に、はちみつを使ったお料理の例としてオーブン焼きのレシピを一つご紹介し試食していただいたのですが、皆様から「美味しい!」「家で早速作ってみます」というコメントをいただきました。試食していただいたお料理は「鶏むね肉のオーブン焼き、ワインとはちみつのソース」。これといって特別な材料を用意する必要もなく、簡単に作れて見栄えも良いので、ホームパーティーなどで出せばきっと喜ばれると思います。この冬、是非挑戦してみて下さい。このレシピには和洋中どんなお料理にも良く合うユーカリはちみつイエロー・ガムを使いましたが、ハーブの風味豊かなユーカリはちみつペパーミントもおすすめです。
それではレシピをご説明しましょう。
【材料】(4人分)
・ 鶏むね肉・・・2枚 (1枚300~350gくらいの大きめのもの)
・ はちみつ(※)・・・小さじ1/2杯
・ にんにく・・・2片
・ ベーコン・・・大きめのもの3枚
・ 玉ねぎ・・・1/2個
・ れんこん・・・50g
・ バター・・・20g
・ パン粉・・・1カップ
・ 溶き卵・・・1個
・ オリーブ油・・・適宜
・ 塩・胡椒・・・少々
「ワインとはちみつのソース」の材料
・ 赤ワイン・・・カップ1杯半
・ バルサミコ酢・・・大さじ2杯半
・ チキンストック又は野菜ストック・・・カップ1杯半(またはインスタントのチキンストック又は野菜ストックをカップ1杯半のお湯で溶いたもの)
・ はちみつ(※)・・・大さじ2杯強
・ 塩・胡椒・・・少々
※ 今回使ったハチミツは、ユーカリはちみつイエロー・ガムです。ユーカリはちみつペパーミントもおすすめです。
【作り方】
鶏肉を調理します。
(1) 鶏むね肉は包丁で切り目を入れ薄く広げて大きくし、はちみつをすり込んでおきます。
(2) ニンニク、ベーコン、玉ねぎ、レンコンをみじん切りにします。
(3) テフロン加工のフライパンを温め、オリーブ油とバターを入れ、(2)を加えて玉ねぎがキツネ色になるまで中火で炒め、塩コショウで味を調えます。
(4) ボウルにパン粉を入れ、(3)を加えて混ぜたらそのまま室温くらいまで冷まします。
(5) (4)に溶き卵を入れて混ぜます。
(6) (1)をペーパータオルでサッと拭いて余分な水分をとり、(5)のスタッフィングを真ん中に入れてクルクルと巻きます。
(7) スタッフィングの材料を炒めたフライパン(洗いません)に(6)の合わせ目の部分を下にして入れ、おいしそうな焼き色を付けます。お肉全体にも同じように焼き色を付けていきます。
(8) (7)をアルミホイルでピッタリと包み、耐熱性のお皿に入れて200℃に予熱したオーブンで25~30分焼きます。
(9) 焼けたらオーブンから取り出し、ソースを作っている間ホイルで包んだままにしてそのまま置いておきます。お肉が冷めないように上から厚めの布巾などをかけておくと良いでしょう。
「ワインとはちみつのソース」を作ります。
(10) 鶏肉を焼いたフライパン(洗わない)にソースの材料を入れ、強めの中火でフライパンについている旨味をきれいに取りながら煮詰めます。
(11) (10)のソースの量が1/3くらいに煮詰まったら、(9)の鶏肉のホイルを開けて肉汁を加えてさらに煮詰め、塩・胡椒で味を調えます。ソースの量が肉汁を加えた時点の量から大体半分くらいになると、少しとろみが出てきます。この時点で火を止めます。
では、盛り付けです。
(12) (9)の鶏肉を適当な厚さ(8mm程度)にスライスし、お皿に盛り付けます。
(13) (11)のソースをかけて出来上がりです。
(Recipe by N. Iwasa.)
さあ、美味しいチキンが出来上がりました。オーブンを使ったお肉料理というと、ちょっと構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実は意外と簡単なんですよ! オーブンで調理している間にササッと洗い物を片付けたり、付け合せの野菜を作ったりすることも出来るので、効率もいいんです。
ところで付け合わせと言えば写真にあるのは、人参といんげんを茹でてバターをからめたもの。人参といんげんを歯ごたえが少し残るくらいに茹でたら茹で汁を捨て、そのお鍋にバターを放り込んで蓋をして鍋をゆすりながらバターを絡めるだけ。シンプルですが、なかなかイケます。大皿にお肉と一緒に盛り付けてテーブルで銘々のお皿に取り分けてあげてください。このほか、サラダやローストポテトなどを添えても良いですね。
むね肉はフライパンで外側を焼いて旨味と肉汁を閉じ込め、それをアルミホイルで包んで焼きますからパサパサせずしっとりと仕上がります。アルミホイルでうまく包めない時には、耐熱の容器に入れ、その上からアルミホイルで蓋をすると良いですよ。その際、鶏肉の水分が飛んでしまわないようにホイルで容器をしっかり密閉して下さいね。
ワインとはちみつのソースとスタッフィングの旨味、そしてしっとりと仕上がった鶏肉の味のハーモニーが何ともいえません。お酒を合わせるのであれば、ミディアムボディの赤ワインが良いでしょう。チキンが残ったら、コールドミートとして薄くスライスしてサンドイッチのフィリングとして使えば、豪華なサンドイッチの出来上がりです。こちらはビールとよく合います。(あ、お酒ばっかりですね!すみません。勿論ソフトドリンクや紅茶、コーヒーと一緒でもOKです。)
♪Mitta Mitta からのアドバイス♪
- スタッフィングは、卵を加えた後にもし少しパサパサしていても大丈夫です。お肉で包んで焼けば肉汁を吸ってくれますから、しっとりします。
- ワインとはちみつのソースは、煮詰めすぎると飴のように固まってしまいます。「あともう少しかな?」というところで火を止めると焦げ付いたり固まったりすることがありません。少しずつ様子を見ながら煮詰めていただくことをお薦めします。
このレシピに使ったハチミツは、和洋中どんなお料理にも合うユーカリはちみつイエロー・ガムです。
ユーカリはちみつペパーミントもおすすめです。ハーブの風味がチキンに良く合います。
「オーストラリア産ユーカリはちみつ&マヌカはちみつで楽しくお料理 ::ミタミタのはちみつレシピ::」のコーナーでは、ミタミタの蜂蜜を使った美味しいレシピをご紹介しています。過去に掲載されたミタミタはちみつのオリジナルレシピをご覧になりたい方は、「ミタミタのはちみつレシピ」アーカイブからどうぞ。
はちみつは種類によって甘さや風味が異なります。レシピ内のはちみつの分量は、ミタミタのユーカリはちみつとマヌカはちみつを使った場合の分量です。他のはちみつをお使いになる場合、特にお菓子やパンを作られる際は、はちみつの濃度や甘さに合わせて量を調節されることをお勧めします。