第23回 クリスマスのお菓子 ユーカリはちみつメスマイトのショートブレッド
2007/12/12
こんにちは。ミタミタ店長岩佐です。皆様お元気ですか?クリスマスまであと2週間足らずとなってしまいましたが、今年のクリスマスは皆さんどのように過ごされる予定でしょうか?
Christmas Wreath by M. Miyagawa
クリスマスはオーストラリアでは一年で一番大切なイベントです。日本ではクリスマスと言うとちょっとロマンティックなイメージがあって、恋人とお洒落なレストランでお食事と言う方も多いようですが、オーストラリアでクリスマスと言ったら日本で言うお正月のようなもの。家族にとって大切な日ですから、12月25日には家族水入らずでゆったりと楽しく過ごします。この日は夕食よりも昼食が「クリスマス・ディナー」というメインの食事となり、各家庭で七面鳥のローストやクリスマス・プディングなどクリスマスの特別の料理を用意して家族がテーブルを囲みます。
そして美味しいクリスマス・ディナーの後には、子供も大人も一番楽しみにしているプレゼントを開ける時間。クリスマス・ツリーの下に置いてある自分の名前が書いてあるプレゼントを手に取って、一つずつ開けていきます。オーストラリア人のプレゼントの開け方は結構豪快ですから、日本のように包装紙に貼られたテープを紙が破れないようにきれいに剥がしてからプレゼントを開けるなんてことはせずに、包装紙を思い切りバリバリッと破って開けます。その方がプレゼントを贈った方としては、「もう待てない。どんなプレゼントか早く見たいワ!」と貰い手がワクワクしてくれているのが伝わって嬉しいようです。良く外国の映画で女性が男性からプレゼントを貰うシーンなどを見ても、包装紙をバリバリと思いっきり破って開けていますよね。正にあんな感じです。
さて、みんながプレセントを開けると、受け取ったプレゼントのことで話に花が咲きます。そしてダイニング・ルームからラウンジに移動して、お茶を楽しみながら家族で楽しい団欒が始まります。このお茶の時間に欠かせないのが、クリスマス用の特別のお菓子、ミンスタルトやショートブレッドです。
ミンスタルトはドライフルーツやナッツを甘く煮たものをショートクラスト・ペーストリーというパイ生地で包んだ直径6、7cmほどの小さなタルトです。そして今回ご紹介するレシピが上の写真にあるショートブレッドです。スコットランドの伝統的なお菓子としてデパートの輸入食品コーナーなどでも売られていますから、今では日本でもすっかり定着しました。このクッキーはバターをふんだんに使ったサクッとした歯ごたえのクッキーで、私もオーストラリアに住んでいた頃にはクリスマスの数日前に沢山焼いて作りおきしたものです。缶の容器などに入れて湿気の無い涼しいところで保管すればかなり長持ちしますから、不意のお客様にお茶菓子としてお出しするのにも重宝します。
ショートブレッドは材料も作り方もとってもシンプル。通常はお砂糖を使いますが、そこはミタミタのレシピですからお砂糖の代わりにはちみつを使いました。今回使ったはちみつはナッツのような芳ばしさが特徴のユーカリはちみつ「メスマイト」。豊かなバターの風味とメスマイトの芳ばしさのハーモニーが素晴らしい、美味しい美味しいショートブレッドに仕上がりました。
それでは早速レシピをご説明しましょう。
【材料】
・ バター・・・250g
・ 薄力粉・・・260g
・ 上新粉・・・40g
・ はちみつ(※)・・・大さじ4杯
※ 今回使ったハチミツは、ユーカリはちみつメスマイトです。ほのかな木の香りと芳ばしさが特徴のユーカリはちみつレッド・ストリンギーバークもおすすめです。
【作り方】
(1) バターを電動ハンドミキサーで白っぽくふわふわになるまでよく混ぜます。
(2) (1)にはちみつを加えてさらによく混ぜます。
(3) ふるいにかけた薄力粉と上新粉を(2)に加え、ゴムベラで混ぜたら粉をふるった台の上で捏ねます。
(4) (3)を麺棒で2cmくらいの厚さに四角く伸ばし、幅2.5~3cm程度、長さ9~10cmくらいの細長い長方形に切り分けます。この大きさですと大体18本くらいのショートブレッドが出来ます。
(5) (4)を薄くバターを塗ったバットに間隔をあけて載せ、135℃に予熱したオーブンで40分~45分焼きます。
(6) 焼けたらオーブンから取り出し、そのまま冷まします。完全に冷めたら缶などの密閉容器に入れて湿気のない涼しいところで保存します。
(Recipe by N. Iwasa.)
いかがでしょう?本当に簡単で手間いらずのレシピですが、バターの風味と芳ばしいユーカリはちみつメスマイトのほんのりとした優しい甘さのショートブレッドを食べると、「ショートブレッドは自家製に限る!」と思われることでしょう。オーブンで焼いている間は家の中にバターの香りが漂って、何ともハッピーな気持ちになります。紅茶にもコーヒーにも、そしてお抹茶にも良く合うハチミツ入りのショートブレッドを食べながら、ご家族揃って楽しいクリスマスをお過ごし下さい。
このショートブレッドは、クリスマスのギフトとしてリボンをかけてプレゼントしても素敵ですよ。
♪Mitta Mitta からのアドバイス♪
- バターと粉を台の上で混ぜ合わせる時には、出来るだけ手早く行ないましょう。長く捏ねているとバターが溶け始め、サクッとしたショートブレッドが出来なくなります。
- ショートブレッドは他のクッキーと同じく焼きあがりは柔らかく感じられますが、冷めるにしたがって固くサクッとします。
- はちみつを使っているため少々焦げ易くなります。そのためオーブンは通常150℃くらいのところを135℃に下げてあります。
このレシピに使ったハチミツは、ナッツのような芳ばしさが魅力のユーカリはちみつメスマイトです。
芳ばしさと木の香りを持つユーカリはちみつレッド・ストリンギーバークもおすすめです。
「オーストラリア産ユーカリはちみつ&マヌカはちみつで楽しくお料理 ::ミタミタのはちみつレシピ::」のコーナーでは、ミタミタの蜂蜜を使った美味しいレシピをご紹介しています。過去に掲載されたミタミタはちみつのオリジナルレシピをご覧になりたい方は、「ミタミタのはちみつレシピ」アーカイブからどうぞ。
はちみつは種類によって甘さや風味が異なります。レシピ内のはちみつの分量は、ミタミタのユーカリはちみつとマヌカはちみつを使った場合の分量です。他のはちみつをお使いになる場合、特にお菓子やパンを作られる際は、はちみつの濃度や甘さに合わせて量を調節されることをお勧めします。