第27回 春の香りを楽しむ「花わさびと桜鯛のカルパッチョ」
2008/04/23
こんにちは。ミタミタ店長の岩佐です。前回このコーナーでは「蕗味噌」のレシピをご紹介しましたが、皆さんお試しいただけましたでしょうか?春の味を満喫出来るレシピですから、まだの方は是非お試し下さい。蕗の薹は、スーパーなどでまだ購入が可能です。
さて、私は毎年花粉症に悩まされ、どちらかというと春は苦手な季節なのですが、市場やスーパーに並べてある新鮮な春野菜や魚などを目にすると「やっぱり春っていいものだな~」と思ってしまうのですから現金なものです。美味しいものが次から次へと出てくるこの季節、色々な食材を上手に使って旬の味覚を味わいたいですね。
国道19号線沿いの斜面に咲いていたつつじの花 2008年4月
ということで、今回は春の味覚第2弾として、花わさびと鯛を使ったカルパッチョをご紹介したいと思います。
花わさびはあまり馴染みのない方が多いと思うのですが、3月から4月が旬で、その名の通り山葵の花の部分です。まだまだ珍しい食べ物ですが、ここ数年スーパーなどでも扱うようになってきました。白い小さな花と濃い黄緑色の葉を、おひたしや天ぷらなどにして食べます。ほんのりと山葵の風味があり、サラダなどにもぴったりの野菜です。この花わさびと、これまた春が旬の、“魚の王様”「真鯛」を使ったおしゃれでとっても美味しいカルパッチョをご紹介しましょう。このレシピには、ほんのりハーブの香り漂う、爽やかで優しい味のユーカリはちみつアイアン・バークを使いました。
贅沢な桜鯛を使ったカルパッチョは、花わさびの風味と鯛の旨味のバランスが素晴らしい一品です。
冬から春に出回る真鯛は「桜鯛」と呼ばれ、身が締まっていながら適度な脂がのっているため、カルパッチョのように生で食べるのがお勧めの魚です。鯛の素晴らしい味をそのまま活かしたレシピが、今回ご紹介する「花わさびと鯛のカルパッチョ」です。鯛の旨味と花わさび、そしてアクセントとして添えた穂紫蘇との絶妙な味のバランスをお楽しみいただけるリッチな一皿。この春ミタミタが自信を持ってお勧めする自慢のレシピです。
それではレシピをご紹介しましょう。
【材料】(4~5人分)
・ 真鯛・・・皮付きの大き目の半身1枚(刺身用。鱗と骨を取ったもの。)
・ 昆布・・・5cm x 10cmのもの2枚
・ 花わさび・・・1束
・ 穂紫蘇・・・適宜
●ドレッシングの材料●
・ 酢・・・大さじ1と1/2
・ はちみつ・・・小さじ1/2(※1)
・ 醤油・・・大さじ2
・ 塩・・・小さじ1/3
・ 胡椒・・・少々
・ 太白ごま油・・・大さじ1(※2)
※1 はちみつは、爽やかでマイルドな味、そしてほんのりとハーブの風味を持つユーカリはちみつアイアン・バークを使います。
※2 太白ごま油が無い場合には、べに花油または普通のサラダオイルをお使い下さい。普通のごま油では鯛と花わさびのデリケートで上品な味が負けてしまいますし、オリーブオイルもこのレシピには不向きです。
【作り方】
●鯛の下ごしらえをします●
(1) 鯛の身の部分に軽く塩をふり、2~3分置きます。
(2) (1)の水分をペーパータオルで押さえて取ります。
(3) (2)に金串を打ち皮側だけをサッと火で炙ったら、皮の面だけを氷水にサッとつけて粗熱を取り、直ぐに水気を拭き取ります。
(4) 昆布を身の両面に載せ、ラップで包んで冷蔵庫で半日締めます。
●ドレッシングを作ります●
(5) ボウルに油以外のドレッシングの材料を全て入れ、泡立て器でよく混ぜます。
(6) 油を少しずつ入れながら良く混ぜたら出来上がり。
●盛り付けます●
(7) 花わさびは洗って水気を切り、4cmくらいの長さに切っておきます。
(8) 穂紫蘇も優しく洗ってペーパタオルに取り、そっと水気を切ります。
(9) (4)の鯛の昆布締めは、昆布を外し薄く削ぎ切りにして、3枚ほどを皿に盛り付けます。
(10)花わさびを鯛の上にこんもりと盛り、穂紫蘇を飾ります。
(11)サーブする直前に(6)のドレッシングをかけて出来上がりです。
(Recipe by Y. Iwasa)
花わさびは、美しい黄緑色の葉と可愛らしい白い花のつぼみが見た目にも春らしい、日本の野菜です。
いかかでしょうか?材料に本当に良いものを使っていますから、その持ち味をそのまま存分に楽しんでいただくために、シンプルな味付けにしました。花わさびと穂紫蘇を鯛の身でくるっと巻いて口に入れると、鯛の旨味と程良い脂、皮の香ばしさと歯ごたえ、そして花わさびからくる爽やかな山葵の風味と優しい穂紫蘇の風味が調和し、「世の中にこんなに美味しいものがあったの?」と思うくらい幸せな気分になります。ご紹介したドレッシングも、エレガントなハーブの風味を持つユーカリはちみつアイアン・バークを加えることによって全ての調味料が一つにまとまり、味に丸みと深みのある素晴らしく上品な味に仕上がっています。このドレッシングがカルパッチョの美味しさを一層引き立てます。サッパリとしたハーブの風味を持つアイアン・バークのドレッシングは、香り高い春の食材にぴったり。春野菜のサラダなどにも、是非お使い下さいね。
とにかく美味しいカルパッチョ。辛口シャンパーニュがぴったりの春のお料理です。
さあ、美味しいカルパッチョが出来上がりました。暖かく心地よい春の夜、夕食の前菜にカルパッチョを食べながら、さてお酒は何を合わせましょう? 贅沢な材料を使い素材の持ち味を楽しむこのお料理には、やはりエレガントで上質のシャンパーニュを合わせたいですね。ちょっとこだわって、ラルマンディエ・ベルニエのブラン・ド・ブランやブラン・ド・ブラン・ノンドゼなど、細やかな泡と繊細な味を持つ辛口シャンパーニュがお勧めです。
(ラルマンディエ・ベルニエのシャンパーニュは、名古屋近辺にお住まいの方でしたら、ブルゴーニュとシャンパーニュに力を入れている素敵なワイン屋さん、ワインブティック「ティプシー」でお買い求めいただけます。)
♪Mitta Mitta からのアドバイス♪
・ ユーカリはちみつアイアン・バークは結晶化したものが殆どですが、湯煎で融かしたりせずにそのままお料理にお使い下さい。ドレッシングを作る際には、はちみつに少しずつ他の調味料を加えて混ぜていくと、うまく混ざります。
このレシピに使ったハチミツは、ほんのりハーブの香りで爽やかな甘さと後味が特徴のユーカリはちみつアイアン・バークです。
春野菜と鯛のハーモニーをお楽しみいただける一皿。ほんのちょっぴり加えただけですが、
ユーカリはちみつアイアン・バークが魔法の隠し味としてドレッシングを引き立てます。
春のおもてなし料理としても最適の一品です。
はちみつは種類によって甘さや風味が異なります。レシピ内のはちみつの分量は、ミタミタのユーカリはちみつとマヌカはちみつを使った場合の分量です。他のはちみつをお使いになる場合、特にお菓子やパンを作られる際は、はちみつの濃度や甘さに合わせて量を調節されることをお勧めします。